本コミック表紙。残虐な描写が結構あるため、苦手な人は要注意。
今、ハマっている漫画がある。それが現在アニメ化され話題になっている「ゴブリンスレイヤー」だ。
ゴブリンといえばファンタジー物で雑魚モンスターであり、初級者のレベル上げなどにもってこいである。一般的にはゴブリン退治なんて大した報酬もないし、せいぜい力自慢の村人や駆け出しの冒険者だけで倒すことが可能だ。
しかし、そんなゴブリンを専門に退治を行う者がいる。それが本作の主人公であるゴブリンスレイヤーだ。
普通、冒険者はドラゴンや魔王といった最上位のモンスターを倒して、人の役に立ったり、世界の平和を目指したり、勇者となったり、強くなり戦うことを目的とするのだが、
本作は最底辺のモンスターであるゴブリンだけを執念のごとく倒していく。しかし、たかがゴブリンだからと侮るなかれ。
ナンパとゴブリンスレイヤーとの関連性
ゴブリンは数体で雑魚同然だが、群れで攻めて来ると洒落にならないほど凶暴であるいう事がこのマンガで表現されている。しかしそれでもたった一人、彼はゴブリン退治を行うのだ。
一人で行う分、危険性もより増し、攻撃力・防御力にも圧倒的に乏しい。その為に彼は準備に準備を重ね、たとえ失敗してもまた別の方法を考え、実践し修練を重ねて、ゴブリン退治に成功している。
たとえ準備していた武器が使えなくなったら、木を拾って攻撃、またはゴブリンから奪ったり、地形や陣形を上手く利用し使えるものはなんでも使って戦っている。しかし、これがナンパとも非常にマッチしており影響を受けてしまった。
「武器」「奴らから奪え。剣も盾も斧も棍棒も弓もある」(ゴブリンスレイヤーより)
ナンパではトークが武器だ。
女子から探せ。スマホ、バック、髪型、イヤリング、ネックレス、ネイル、カチューシャもある。
ナンパでも、手を変え、品を変え、あらゆる戦術を変えて戦っていくのである。
例えば、歩道に止まれの表示があったら「危ない、ここ止まれですよ」と言ったり、
成人式の日に、「成人おめでとうございます!」と声掛けたりと、ナンパでも目の前にあるものや祝日など話題になりそうなものはもうなんでも使う。
頭ごなしにお決まりのトーク言うだけではなく、ある種の臨機応変さが求められる。
こちらから準備したトークをしても、いきなり相手から逆に質問されたり、急にしりとりしようと女子から言われる事さえあるのだ。
ナンパはゴブリン退治だ!
ナンパを単独で行うにしても容易く行動には移せない。
声を掛けようとした途端、
「回りの目が気になる・・」「やっぱ恥ずかしい・・」
「帰ってまた明日やろうかな・・」「時間の無駄だなぁ・・」
「こんなオッサン相手にしてくれないしな・・」「自信ないなぁ・・」
「どうせやっても意味ないしなぁ・・」
と心の中で自分に言い訳を始めたりする。
しかしこれは、自分と向き合おうとせず逃げようとしている自分の弱い面。
すなわち己の中にいるモンスター、心の中のゴブリンと戦っているのだ。
何故ならゴブリンは作中でも残虐非道で容赦ない。女子供も平気で襲うし、殺されそうになると平気で死にごいをする。
「悪かった、もうこんな事はしない。洞窟の奥でひっそりと暮らしますからもう許してください」と。
だが心を許した途端、今までの声を掛けれない、何もできない自分に引きずり戻そうとする。
漫画のゴブリンも同じく、死に際に許しを乞い、そこで隙を狙って人間を襲うのだ。
心の中のゴブリンに勝つにはたった一つしか方法がない。声を掛けること。これをやるだけである。
やれるだけの事はやった。やれるだけの事はしたはずだ。
落ち着け、落ち着け 全てはただの感情だ。
現実ではない やれるかどうかではない
やるのだ
それが現実、さもなくば死ぬ。現実とはそれだ
(ゴブリンスレイヤー外伝 2巻 12話より)
一人でナンパする場合、相当な覚悟がなければ声を掛けれない。それも、死ぬといった位の覚悟がないと。この言葉がグッと心に刺さり、勇気を与えてくれた。
心の中のゴブリンに勝つには
声を掛ける度、心の中のゴブリンを倒していくことになる。
「一つ、二つ」と。
そうして、ゴブリンを退治していくことで、勇者より一足先にお姫様を手に入れることができるかもしれない。
(まだここらへんについては文章が作成途中なので、改めて改変。)
ゴブリンと戦い続けること(ナンパ)が最速で最も簡単な方法であり、勇者やお姫様を手に入れる最短な方法なのかもしれない。
さぁ君も心の中のゴブリンと戦おう。ゴブリンはどこだ。