イニシエーションとは通過儀礼といわれ、人生の重大な節目に経験する儀式のことである。ここから抜け出た後にこそ真なる実力が発揮されるのだ。

そして一般的にはイニシエーションを行うことで立派な大人、一人前として認められる。

日本では奈良時代から始まり元服式として行われ、髷を結うことでようやく一人前の侍と認められ、戦場に立つことが許されてきた。

そして同じようにナンパ師にも同じように一人前として挙げられるには密かなイニシエーションが存在していた。

それが10人解放行と呼ばれる高貴なる行為であった。単純にいえば街行く女性に10人に、ただ何を言おうが言われようが声を掛けるのである。

そこに言い訳や逃げる事などは以ての外、御法度である。言うなればこれができないものこそがただの街の武浪人であり、一端のナンパ師としては認めることができない。

さてここで問題だが、一体誰に認めることができないのか?

それは言うわけもなく潜在意識の話だ。潜在意識は自由に行動できないよう巧みに思考を使い、身動きを取らせないように操るのである。

これらは良い悪いに関係なく潜在意識は自分を守るためだけに必死になって働いているのだ。決してワザと自分のを呪物のように縛りつけようしているのではない。

全ては自分のために行なっているのである。

そしてこの10人に声掛ける理由としては、10人に行く事で心身が自由(じゆう)になるからである。単純明快なことだ。

そうしてそれを達成したものには無意識からの褒美として回りの目や自身の思い込みから一時的に解放される。

本当か?と思うだろうがこれはやったことがあるものでしか到底理解はできない。

これはある種の感覚であり、潜在意識を解放したものでしか味わうことができない特別な感覚である。

こうなるとナンパにまつわる恐怖や後ろめたさ、回りの目が邪魔するといった感覚が軽減されより能動的になりスムーズに事が運んで行く。

またトークで何を言ったら良いか分からなかったりするのが、なぜだか瞬間的に思い付いたり次にするべく行動が予知できるようになるのである。

こうなるとノウハウやあらゆる情報は一切関係なくむしろ勝手に面白いような出来事が作り上げられていく。

故にナンパでは10人解放することがイニシエーションにあたり、これを突破した者だけがエネルギーに満ち溢れ、あらゆる願望や願いを叶え続けられることができるのだ。

しかしながら、この全能なエネルギーはどこから降り、どこから湧き上がってどのようにして満たされていくのだろうか。

その答えはハッキリいって有るようで無いのだが、しいていうなら神のエネルギーでありこの世界の全てを司るエネルギーのことである。

実はこのエネルギーは、意識的にコントロールしながら使うことができる。

それは一体なんなのかは、徐々に説明をしていきたい。

未だナンパは苦しい、諦めてはならないといった修行や気合といった言葉に似た観念がまつわる。

これら苦しまねばならない、成長できないといった薄暗いトンネルを潜り抜けた者だけしか成功できないといった思考はもう古い。

こうしたイニシエーションも楽々簡単に通過できるようにする務めがこのサイトの一つの役割である。

そろそろこの古い価値観からナンパ師は脱却せねばならない。

いよいよその時が来た。